ファーストキス 1ST KISS を見て
最近妻と映画を観ていないなと思い、夏休みのある日に子供たちが寝たあとに見る約束をした。
何を見るかマイリストを探していたところ、脚本、監督、出演者に好きな人ばかりの名前が並んでいたので、きっと間違いないだろうと思いこの映画に決めた。
最近こういう時に冒険できなくなっているけれど、見たい映画はいっぱいあるので気にしない。
まだ動画サービスのサブスク料金だけで見られるようになっていなくて別料金がかかる。でも映画館に行くことを考えれば破格だ。
予定より息子が寝るのが遅くなり見始めるのがだいぶ遅くなってしまう。今日はやめようかと妻と相談するけど、次に見られるのがいつになるかわからないので見ることにする。途中で眠くならないといいけど。
物語の冒頭に松村北斗さん演じる夫が電車の駅で到着する電車の前に落ちるところが描かれる。亡くなったということだよね。
続いて物語の序盤、今の松たか子さん演じる妻の生活が描かれる。そして、なぜか15年前にタイムスリップして昔の夫と出会うのだけれど、2人のやりとりが想像していたのと違う。
その後描かれる松たか子さんと松村北斗さんの夫婦生活。決して平穏ではなく、無視ができるほどリアリティがないわけではなく居心地悪く感じる。夫婦で見ているとさらに居心地の悪さが増す。
けれど、離婚届にサインをするところまで描かれた後物語は思わぬ方向に展開して行く。
同じ空気を吸うのも嫌だったパートナーにタイムスリップして会った時からの妻の気持ちの動きがとても丁寧に作られていて、自然に見続けることができた。
結末に向かって行く終盤は夫婦で見て本当によかったと思う素晴らしさだった。
一緒に見ていた妻も同じように感じていたのではないかと思う。
夫婦というのは一筋縄では行かないけど、簡単なことですぐにすれ違ってしまう。
でも長い時間を一緒に過ごしていると、時間の重みに甘えてしまってすれ違いを修復することも億劫になってしまうし、すれ違っていることを見ないようにしているうちに気づかなくなってしまうこともある。
お互いのことを思い合ってほんの少しの行動を積み重ねれば、きっと結末は違ったものになる。
そんなことに気づかせてくれた映画だった。
